- 水素利用社会システム構築実証事業(2009-2010年度)
- 水素ハイウェイプロジェクト
- 水素タウンプロジェクト
水素タウンプロジェクト(2009~2010年度)
水素タウンプロジェクトは、市中に設置したパイプラインによって一般家庭や公共施設、店舗等に水素を供給し、純水素燃料電池の実証運転を行なったプロジェクトです。パイプラインの先に設置する純水素燃料電池は、文字通り水素のみを原料とするので、利用サイトで全く二酸化炭素を排出しない、究極の燃料電池と言えます。まとまった台数の実証運転をすることにより、商品化に向けた貴重なデータを取得すると共に、自転車やフォークリフト等の小型移動体への充填器も設置し、水素利用の一層の促進を図りました。
本プロジェクトでは北九州市八幡東区東田地区において、製鐵所で製造された水素を用いる北九州水素ステーション(既設)を介し、近隣の集合住宅・戸建住宅や商業施設、公共施設までパイプラインを敷設し、水素供給技術実証、家庭用・業務用の純水素型燃料電池の運転実証、太陽光発電や蓄電池との連系実証等を行いました。市街地を経由するパイプラインによる水素供給と一般家庭、商業施設、公共施設といった本格的なコミュニティレベルでの実証は世界初であり、「水素エネルギーモデルタウン」を構築し、将来の水素エネルギー社会を目に見える形で実証しました。